【奄美大島】アマミノクロウサギを観察しました
奄美大島の天然記念物・アマミノクロウサギとたくさん遭遇しました@夜の三太郎線
目次
奄美大島でアマミノクロウサギを観察してきたので、その様子を紹介したいと思います。
夜の市道三太郎線に行ったのですが、たくさんのうさぎさんをみれてとても楽しかったです。
アマミノクロウサギは、鹿児島県奄美大島及び徳之島の2島にのみ分布する日本固有種のウサギです。短い手足や耳など、ウサギとして特異で原始的な形質をもち、学術的に重要な種とされています。国の特別天然記念物でもあります。
奄美のハブを撲滅する目的で人為的に持ち込まれたマングースがアマミノクロウサギを捕食するため、その絶滅が懸念されていましたが、マングースの捕獲活動が根気よく続けられた結果、奄美大島のマングース個体数は劇的に減少し、アマミノクロウサギの個体数も回復傾向にあると言われています。
奄美大島では、自動車に轢かれてアマミノクロウサギが死んでしまうケースが多発しています(ロードキル)。そのため、夜間に野生動物観察利用が増加している市道三太郎線では、2022年現在、夜間の利用ルールの試行がされており、自動車の走行台数や走行速度に制限がもうけられています。
夜間に市道三太郎線でアマミノクロウサギ等野生動物を観察する際は、下記のページを確認して事前に利用予約をし、ルールを守って楽しむようにしましょう。
予約サイトは下から。
三太郎線では夜の車両制限速度が10km/hに制限されており、所要時間は片道でもおよそ2時間くらいです。
ガイドさんの話によれば、アマミノクロウサギは自身が一番無防備な状態である排泄時に、いちはやく天敵の存在を察知し身を隠すことができるよう、開けた場所で排泄する性質があるそう。
現代では、それば車道になっているということなんですね。
また、車道脇にはウサギさんのごはんになる低木がたくさん芽を出しているので、それを目当てに車道に出没するそうな。
確かに、奄美大島の山は基本的に常緑樹林で林床に光が届く場所がすくないから、ウサギさんのごはんが少ないのかもしれないですね。
奄美大島の全日程は別のページで整理していますので、そちらをご覧ください。
【奄美大島】4月に行った奄美大島旅行全3日間の行程とブログページを整理しました
2022年4月に奄美大島旅行に行ってきたのですが、そのときのことを書いたブログの数が多くなったので、全日程の旅程表とともに整理しました。
Read More日記
大浜海浜公園・小浜キャンプ場
奄美空港に到着したら、レンタカーを早速借りてまずは宿泊するキャンプ場に向かいました。
宿泊先は大浜海浜公園に併設する小浜キャンプ場です。
通年利用できる小浜キャンプ場は、小型テント1機の持ち込みで最安料金
をたたき出す便利なキャンプ場です。
またこの砂浜は
でもあるので、毎年6月~8月頃に行けば運良く産卵に立ち会えるかもしれません。
大浜海浜公園・小浜キャンプ場は西側へ開けているので、条件が良ければ夕日を見ることができます。
この日は快晴だったので、ずっと夕日を眺めていました。
この日はなんとだるま夕日をみることができました。
名瀬市街の人気店・「鳥しん」で夕食
陽が沈んでから、名瀬市街地へ移動しました。三太郎線の予約時間が21時と余裕があったので、夕食を名瀬市街でとることにしたのです。
この日の夕食は、鳥しんという焼き鳥屋さんでたべることにしました。
鳥しんは焼き鳥屋さんですが、
などが人気のお店です。ただ地元の方に聞くと観光客が主な客層で地元の人はあまり行かないとか…
こちらがパパイヤ丼。パパイヤといっても緑色の熟れていないパパイヤをサラダ風に刻んで味付けしたもので、奄美の黒豚がおなかに重い一品。
鶏飯は、白飯に上に同じくパパイヤや鳥の刻んだもの、海苔、シイタケの甘煮などを載せ、鳥ガラスープを掛けてお茶漬け風に食べるという珍妙な食べ物。
いずれも美味しくいただきました。
市道三太郎線でアマミノクロウサギ観察
鳥しんで夕食をとってから余裕をもって三太郎線西側入口に向かい、21時に到着。
本土では見かけないロードキル注意の標識が迎えてくれます。
途中まで全然ウサギをみつけられず、今日はダメかなと思っていたのですが、市道スタル保線との分岐あたりにきてようやく一羽目を発見。
車道脇でごはんを食べていたところを車のライトに照らされ、かわいそうなことをしてしまいましたが、そんなことは気にも留めず葉を食べ続けていました。
近づくと奥の方に隠れてしまいましたが、そのときの写真です。
この後、立て続けに何匹ものウサギさんが出迎えてくれました!
下の個体は、車道脇で葉を食べているところを、車で横を通り過ぎようとしていた時に発見しました。
なんと、車から降りて間近まで接近しても、
私の兄夫婦が飼っているペットのウサギさんみたいに、食事に夢中で
もしかしてアマミノクロウサギは耳も小さいし、視覚聴覚が鈍いのかな?とも思ったのですが、後でガイドさんにきいたところ視覚・聴覚ともに敏感だそう。
いよいよ不思議なウサギさんでしたが、おかげで長時間、間近で観察することができました。
奄美大島の山中にいる哺乳類はアマミノクロウサギだけではありません。道中ヤギの群れに遭遇しました。なぜにヤギ??
途中にはモダマ自生地がありました。
モダマとは、アフリカやアジアの熱帯・亜熱帯地域に自生するつる植物で、世界最大の大きさの豆を実らせるのが特徴です。
奄美大島でモダマが自生しているのはここだけだそう。
奄美大島より南の島国に自生するモダマの実が、海を流れて漂着したのだろうと考えられています。
この日は、10羽以上ものアマミノクロウサギと出会うことができて、満足でした。